- 問い合わせが来ない本当の原因(流入の問題 vs CVRの問題)
- 今すぐ実践できる問い合わせ増加8つの改善施策
- 3ヶ月で成果を出すための実行ステップと優先順位
- 施策ごとの効果・難易度・コストの比較表
「ホームページを作ったのに、問い合わせが全然来ない」——多くの中小企業経営者が抱える悩みです。
ホームページを持っているだけでは集客にはつながりません。
問い合わせを増やすには、「流入を増やすこと」と「来訪者を問い合わせに転換すること」の2軸を同時に改善する視点が必要です。
この記事では、中小企業が今すぐ実践できる問い合わせ増加の方法を8つ厳選し、3ヶ月で成果を出すための実行ステップをあわせて解説します。
まず、自社サイトの「問い合わせが来ない原因」を診断するところから始めましょう。
問い合わせが来ない原因を自己診断する

改善を始める前に、まず「なぜ問い合わせが来ないか」を正確に把握することが重要です。
原因が違えば、打つべき施策も変わります。
以下のチェックリストで現状を確認してください。
【診断チェックリスト】
- 月間アクセス(セッション数)が500以下である
- GA4・Search Consoleを導入していない(数値が把握できていない)
- 問い合わせフォームの入力項目が10項目以上ある
- ファーストビューに「誰向けのサービスか」が明示されていない
- CTAボタンが1ページに1箇所以下しかない
- スマートフォンで表示が崩れている
- 代表者・担当者の顔写真がない
- 導入事例・お客様の声がない
- ブログ・コラムの更新が3ヶ月以上止まっている
3個以上チェックが付いた場合:複数の課題が重なっている状態です。
次のセクションで原因を特定し、優先度の高い施策から着手しましょう。
ホームページから問い合わせが来ない3つの根本原因
原因①:そもそもアクセスが少ない(流入の問題)
GA4で月間セッション数を確認してみてください。
月間アクセスが500セッション以下の場合、CVR(問い合わせ転換率)を改善しても絶対数が増えません。
まずSEO対策やコンテンツマーケティングで集客量を増やすことが最優先です。
原因②:来ているのに問い合わせしない(CVRの問題)
月間1,000セッション以上あるのに問い合わせが月0〜1件という場合、CVRに問題があります。
一般的なBtoB企業サイトのCVRは0.5〜3%程度といわれています。
1,000セッションなら5〜30件の問い合わせが期待できます。
それを大幅に下回っているなら、サイト上の「問い合わせしづらい要因」を取り除く必要があります。
原因③:ターゲットとズレたユーザーが来ている(マッチングの問題)
アクセスはあるのに問い合わせが少ない原因として、自社のターゲット外のユーザーばかり訪問しているケースもあります。
カククルを運営する酒井は「失敗の9割は『何を測るか決めていない』ことです。
PVが増えても問い合わせが増えなければ意味がない。
最初にKGI(問い合わせ数)とKPI(上位表示KW数・CVR)を決めてから施策を設計しないと、成果が見えないまま費用だけ増えていきます」と指摘しています。
GA4で「どのキーワード・どのページから流入しているか」を確認し、流入の質を見直しましょう。
問い合わせを増やす方法8選

原因の把握ができたら、以下の8つの施策を優先度順に実行します。
方法①:ファーストビューのメッセージを最適化する
ホームページを訪問したユーザーが最初に見る「ファーストビュー(FV)」は、離脱率を左右する最重要エリアです。
良いファーストビューの条件:
- 「誰向けのサービスか」が3秒で伝わる
- 顧客の課題・悩みを言語化している
- 具体的な成果・数値が明示されている(例:「導入後3ヶ月でPV数3倍」)
ありがちな失敗例として、「私たちは〇〇株式会社です」「高品質なサービスを提供します」のような自社視点のコピーが挙げられます。
読者の悩みに直接刺さる言葉に変えるだけで、離脱率が大幅に改善するケースが多いです。
改善の具体例:
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| 「〇〇株式会社へようこそ」 | 「Web集客を仕組み化したい中小企業へ」 |
| 「高品質なシステム開発を提供します」 | 「受発注の電話対応を月30時間削減した導入実績50社」 |
| 「まずはお気軽にお問い合わせください」 | 「15分の無料相談でWebサイトの課題を明確にします」 |
方法②:CTAボタンを最適化する
CTA(Call to Action)ボタンは、問い合わせ件数に直結する要素です。
CTAボタン改善の4つのポイント:
- 視認性: ページの背景色と対比が高い色を使い、ひと目でボタンと分かるデザインにする
- 配置: スクロールせずに見えるFV内と、コンテンツを読み終えたページ中盤・末尾の両方に設置する
- 文言: 「お問い合わせ」より「無料相談を申し込む」「まず相談してみる」のように、心理的ハードルを下げる表現にする
- スマホ対応: タップしやすいサイズ(最小44px × 44px)を確保する
ボタンの文言を「お問い合わせ」から「3分で完了・無料相談を予約する」に変えるだけで、クリック率が1.5〜3倍程度改善するケースも報告されています。
方法③:問い合わせフォームを簡略化する
フォームの入力項目が多すぎると、途中で離脱するユーザーが増えます。
推奨する最小フォーム構成(初回接触段階):
| 項目 | 必須/任意 |
|---|---|
| お名前(フルネーム) | 必須 |
| 会社名 | 任意 |
| メールアドレス | 必須 |
| ご相談内容(フリーテキスト) | 任意 |
電話番号・住所・業種などの詳細情報は、初回問い合わせ後に個別で確認すれば十分です。
フォームはまず「繋がること」を最優先にシンプルに保ちましょう。
また、フォームが送信できた際に「送信完了メッセージ」が表示されているかも確認してください。
送信完了が視覚的にわかりにくい場合、二重送信や「送れたかどうかわからない」という不安を生みます。
方法④:信頼性コンテンツ(実績・事例・顔)を追加する
BtoB取引において、問い合わせを決断する最大の要因は「信頼できる会社かどうか」です。
信頼性を高めるコンテンツ:
- 導入事例・お客様の声(企業名・担当者名・写真があるとなお良し)
- 代表者プロフィールと顔写真
- 支援実績の数値(「累計〇社の支援実績」「平均〇%のコスト削減」など)
- メディア掲載・資格・受賞歴
特に代表者・担当者の顔写真を掲載することで問い合わせ率が改善するケースは非常に多いです。
匿名性の高いサイトは信頼されにくいという原則を覚えておきましょう。
事例がまだない場合は「担当者のプロフィール+専門領域・得意なこと」から掲載するだけでも効果があります。
方法⑤:SEO対策でターゲットを絞った流入を増やす
問い合わせ増加の根本施策は、問い合わせを検討している状態のユーザーを呼び込むことです。
広告は即効性がありますが継続コストがかかります。
SEO対策は成果が出るまでに時間がかかりますが、流入コストが継続的にほぼゼロになります。
問い合わせに繋がりやすいキーワードの例:
[業種] [サービス名] 外注[悩み] 解決方法[サービス名] 費用 相場[競合サービス] 比較
こうした「購買意欲の高いキーワード」に絞った記事コンテンツを作成することが、問い合わせ増加への最短ルートです。
方法⑥:スマートフォン対応を徹底する
2026年現在、BtoBサイトでもスマートフォンからのアクセスが40〜60%程度を占めるケースが増えています。
スマホ対応チェックリスト:
- レスポンシブデザインになっている
- ページ表示速度が3秒以内(Google PageSpeed Insightsで確認)
- テキストが拡大なしで読めるフォントサイズ(16px以上)
- CTAボタンが親指でタップしやすい位置・サイズ
- 電話番号がタップで発信できるリンクになっている
Googleの検索順位はモバイル優先インデックスで決まります。
スマホ対応はSEOと問い合わせ率の両方に直結する施策です。
方法⑦:コンテンツマーケティングで問い合わせ前の信頼を構築する
問い合わせに踏み切れない理由の多くは「本当に自社の課題が解決できるのか不安」という点です。
ブログ記事・ダウンロード資料・事例コンテンツを積み重ねることで、問い合わせ前に信頼を構築できます。
カククルの運営元である株式会社WITHWITでは、広告費ゼロのSEO施策だけで累計43万セッション・198件のリードを獲得した実績があります。
ブログ記事や事例コンテンツを積み重ねることで、「この会社は詳しいな、相談してみよう」という信頼が醸成され、問い合わせ率が改善していきます(WITHWITはIT支援事業であり、カククルとは別事業です)。
記事コンテンツはSEO流入も増やせるため、方法⑤との相乗効果が期待できます。
方法⑧:チャットボット・LINE連携で問い合わせ導線を増やす
フォームに入力することに抵抗を感じるユーザー向けに、チャットボットやLINE公式アカウントへの誘導を設置することで、問い合わせのハードルを下げることができます。
導入の費用感:
- チャットボット(Zendesk/HubSpot等):月5,000〜3万円程度
- LINE公式アカウント:月0〜1.5万円程度(無料プランあり)
特にBtoCや小規模事業者で「まず気軽に相談したい」層が多い業種では、LINEからの問い合わせが従来のフォームを上回るケースもあります。
3ヶ月で成果を出す実行ステップ

8つの施策を一度にすべて実施しようとすると、どれも中途半端になりがちです。
以下の4ステップで優先順位をつけて実行しましょう。
STEP 01:現状分析(1〜2週目)
まずGA4とSearch Consoleで現状を把握します。
確認すべき指標は以下の通りです。
- 月間セッション数: 500以下なら流入改善が最優先
- 直帰率: 80%以上ならFV・コンテンツの改善が必要
- 問い合わせページへの遷移率: CTAが機能しているかの確認
- 流入キーワード: ターゲットに合ったKWで来ているか
GA4・Search Consoleが未導入の場合は、まずこれらを設置することが最優先です。
計測なしに改善はできません。
STEP 02:即効施策の実施(3〜4週目)
分析結果を踏まえ、効果が出やすい施策から着手します。
- CTAボタンの文言・色・配置を変更(方法②)
- フォームの入力項目を最小化(方法③)
- ファーストビューのコピーを見直し(方法①)
- スマートフォン表示の崩れを修正(方法⑥)
この段階は「今あるアクセスからの取りこぼしを減らすこと」が目的です。
コストをほぼかけずに問い合わせ数が増え始めることがあります。
STEP 03:コンテンツ拡充(5〜8週目)
即効施策の効果が数字に出始めたら、中長期の施策に移行します。
- 事例・お客様の声コンテンツを追加(方法④)
- SEOを意識したブログ記事を月2〜4本公開(方法⑤・⑦)
- ダウンロード資料(PDF)を1本作成してリード獲得導線を設置
- LINE公式アカウントやチャットボットの設置検討(方法⑧)
STEP 04:測定・改善サイクル(9週目〜)
月に1回、GA4で以下を確認してPDCAを回します。
- 問い合わせ件数の月次推移
- どの記事・ページからの流入が多いか
- フォーム送信完了率の変化
問い合わせが増え始めたら、次の施策として記事コンテンツの本数を増やすか、広告と組み合わせて加速するかを検討します。
各施策の効果・難易度・コスト比較
| 施策 | 期待効果 | 難易度 | 費用感 | 効果が出るまで |
|---|---|---|---|---|
| ①FV最適化 | ★★★ | 低 | 0〜3万円 | 1〜2週間 |
| ②CTAボタン改善 | ★★★ | 低 | 0円 | 1週間 |
| ③フォーム簡略化 | ★★ | 低 | 0円 | 即日 |
| ④信頼性コンテンツ | ★★ | 中 | 0〜5万円 | 2〜4週間 |
| ⑤SEO対策 | ★★★ | 高 | 月5〜30万円 | 3〜6ヶ月 |
| ⑥スマホ対応 | ★★★ | 中 | 3〜10万円 | 1〜2週間 |
| ⑦コンテンツマーケティング | ★★★ | 高 | 月10〜30万円 | 3〜6ヶ月 |
| ⑧チャット・LINE連携 | ★★ | 低〜中 | 月0〜3万円 | 2〜4週間 |
短期で効果を出したいなら①②③⑥(低コスト)から着手。
中長期の安定した問い合わせ増加を狙うなら⑤⑦のコンテンツ施策を継続することが重要です。
自社サイトに今いくつの改善ポイントがあるか、セルフチェックしてみましょう。
カククルが作成した「サイト改善チェックリスト30項目」では、CVRに影響する要素をすべて網羅しています。
無料でダウンロードいただけます。
よくある質問(FAQ)
- Qホームページのアクセスがほぼゼロの場合、何から始めるべきですか?
- A
まずGA4とSearch Consoleを設置して現状を計測することが先決です。
その後、SEO対策(コンテンツ作成)か広告(即効性あり)のどちらで流入を増やすか方針を決めましょう。
予算があれば広告で初期流入を確保しながらSEOを並行して進める両輪戦略が効果的です。
- Q問い合わせフォームに最適な入力項目数はいくつですか?
- A
初回接触では「名前・メール・相談内容」の3項目が理想です。
入力項目が1つ増えるごとにフォーム完了率が下がると言われています。
会社名・電話番号などの詳細情報は、問い合わせ後の返信時に確認すれば十分です。
まず繋がることを最優先にしましょう。
- Q改善施策を外注した場合の費用感はどのくらいですか?
- A
CTAボタン・フォーム修正などの軽微な改善は5〜15万円程度、FVリニューアルは20〜50万円程度が相場です。
コンテンツマーケティング(SEO記事作成)は月10〜30万円が目安となります。
カククルでは中小企業向けに月7.8万円台から対応できるプランをご用意しています。
- Q問い合わせが0件から始める場合、最初に注力すべき施策は何ですか?
- A
0件スタートの場合は①(FV最適化)②(CTAボタン改善)③(フォーム簡略化)を先に実施してCVR改善を行い、その後⑤(SEO対策)⑦(コンテンツマーケティング)で流入を増やす順序が効率的です。
流入が少ない段階からCVR施策を先行させておくと、流入が増えた際に問い合わせ数が一気に増えやすくなります。
- Q問い合わせを増やすためにブログを始めるべきですか?
- A
業種や顧客単価によりますが、BtoB・顧客単価が高い・購買検討期間が長い業種ほどブログ(コンテンツマーケティング)の効果が高い傾向があります。
「費用」「外注」「比較」などの比較検討段階のキーワードで上位表示されると、問い合わせに直結しやすいコンテンツになります。
まとめ:3ヶ月で問い合わせを増やすポイント
本記事の内容を振り返ります。
- 問い合わせが来ない原因は「流入不足」「CVR低下」「ターゲットのズレ」の3パターン
- まずGA4でアクセス数と直帰率を確認して原因を特定することが最初のステップ
- CTAボタンの文言・配置やフォームの簡略化は今すぐコストゼロで実施できる
- 信頼性コンテンツ(顔写真・実績・事例)の追加は問い合わせ決断の後押しになる
- 中長期の問い合わせ増加にはSEO対策とコンテンツマーケティングが不可欠
- 「分析→即効施策→コンテンツ拡充→PDCA」の4ステップで3ヶ月以内に成果が見え始める
改善ポイントが明確になったら、次のアクションとして自社サイトのセルフチェックをおすすめします。
カククルのサイト改善チェックリスト30項目を活用すれば、優先すべき改善箇所が一覧で把握できます。
参考資料
- Google Analytics 4 公式ヘルプ
- Google Search Console 公式
- Google PageSpeed Insights
- Nielsen Norman Group「Touch Target Sizes」— https://www.nngroup.com/articles/touch-target-size/