この記事でわかること
  • 不動産会社のネット集客がうまくいかない根本的な原因
  • Googleマップ(ビジネスプロフィール)で地域集客を増やす手順
  • ブログ・コンテンツで見込み客を継続的に集める方法
  • ホームページを問い合わせにつなげる5つの改善ポイント

「ポータルサイトの掲載費用が上がり続けているのに、反響が増えない」

——不動産会社の経営者から、こうした悩みをよく耳にします。

ネット集客と聞くと難しく感じるかもしれませんが、正しい仕組みを作れば、広告費に頼らずに自社ホームページから継続的に問い合わせを得ることができます。

この記事では、不動産会社がネット集客を成功させるための具体的な方法を順番に解説します。

不動産会社のネット集客がうまくいかない2つの理由

多くの不動産会社がネット集客に取り組んでいますが、成果が出ない会社には共通した原因があります。

理由①:ポータルサイト依存になっている

SUUMO・ホームズ・アットホームといったポータルサイトへの掲載は、すぐに問い合わせが来るという意味で即効性があります。

しかし、掲載費用は年々上昇しており、費用をかけ続けなければ集客が止まるという構造的な問題があります。

ポータルサイトだけに頼っていると、集客がサイトの仕様や費用体系に左右されるため、安定した集客基盤を自社で持てません。

理由②:自社ホームページが「見てもらえる状態」になっていない

不動産会社の多くは自社ホームページを持っていますが、Google検索で上位に表示されるための対策が取れていないケースがほとんどです。

Googleの検索結果で上位に表示されるための対策を「SEO(検索エンジン最適化)」と呼びますが、この対策ができていないと、どれだけ良いホームページでも「見てもらえない」状態になります。

自社でネット集客を仕組み化するには、ポータルサイトへの依存を減らし、自社ホームページへの流入を作る取り組みが必要です。

ネット集客の基本:Googleで見つけてもらう仕組み

不動産を探している人が最初に行動するのは、ほぼ間違いなくGoogle検索です。

「〇〇市 賃貸 2LDK」「〇〇区 一戸建て 購入」のように地域名と条件を組み合わせて検索します。

この検索結果に自社の情報を表示させることが、ネット集客の出発点です。

具体的には以下の2つのアプローチがあります。

  • Googleマップ(ビジネスプロフィール)からの表示
    地図に会社が表示され、会社名・住所・電話番号・口コミが見える
  • 自社ホームページのSEO対策
    検索結果の上位に自社サイトのページが表示される

この2つは互いに補完しあうものです。

どちらか一方だけでなく、両方に取り組むことで地域の見込み客に見つけてもらいやすくなります。

中小企業がネット集客をどこから始めればよいかについては中小企業がネット集客を始めるなら最初にやること3つで詳しく解説しています。

Googleマップ(ビジネスプロフィール)を活用する方法

「〇〇市 不動産会社」「〇〇区 不動産 売却 相談」のように検索すると、Google検索結果の上部に地図と会社情報が表示されます。

これをGoogleマップの「ローカル検索」と呼びます。

この表示に自社が出るようにするための手順を解説します。

ステップ1:Googleビジネスプロフィールを登録・確認する

Googleビジネスプロフィールは無料で利用できるGoogleの公式サービスです。

まだ登録していない場合は「Googleビジネスプロフィール」で検索して登録します。

すでに登録済みでも、オーナー確認が完了していないと編集できないため、確認作業を先に済ませましょう。

ステップ2:基本情報を正確に入力する

  • 会社名(屋号)、住所、電話番号を正確に入力する
  • 営業時間を最新の状態に保つ
  • サービス内容(売買・賃貸・管理など)を明記する
  • 外観・内装・スタッフの写真を10枚以上登録する

写真の数と質は表示順位に影響します。

物件の写真だけでなく、会社の雰囲気が伝わる写真を積極的に追加しましょう。

ステップ3:口コミを集める仕組みを作る

Googleマップの表示順位を上げるために、口コミ(星評価)は非常に重要です。

成約後のお客様に「Googleの口コミを書いていただけますか」とお願いする流れを社内のルールとして決めておきましょう。

口コミを書いてもらいやすくするには、QRコードをつけた名刺や案内カードを渡すと効果的です。

ステップ4:投稿機能で定期的に情報を発信する

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があり、お知らせや物件情報を掲載できます。

週1〜2回程度の更新を続けることで、Googleから「活発に活動しているビジネス」として評価されやすくなります。

自社集客の仕組みをゼロから作りたい方へ

ホームページからの集客を仕組みにするための具体的なステップを資料にまとめました。

不動産・地域密着ビジネスの集客づくりにお役立てください。

ブログ・コンテンツで地域の見込み客を集める方法

Googleマップで近隣の見込み客に見つけてもらう一方で、ブログ・コンテンツを使って「情報を調べている段階」のお客様を集める取り組みも重要です。

不動産の購入や売却を考えている人は、成約の数ヶ月前から情報収集を始めています。

その段階で自社の記事を読んでもらうことで、問い合わせにつながりやすくなります。

効果的なブログテーマの選び方

地域に根ざした内容のブログ記事は、大手ポータルサイトが対応しにくいテーマであるため、中小規模の不動産会社でも検索の上位を狙いやすい傾向があります。

テーマ例想定読者
「〇〇市で一戸建てを購入する際の相場と注意点」購入を検討している人
「〇〇区で相続した不動産を売却する方法」売却を検討している人
「〇〇市の新築マンションと中古マンション、どちらがいい?」購入で迷っている人
「〇〇市 賃貸アパートの家賃相場2026年版」引越しを検討している人

このように、地域名と読者の悩みを組み合わせたテーマを選ぶことで、地域で検索している見込み客にヒットしやすくなります。

月2〜4本のペースで継続することが大切

ブログは書き続けることで徐々に効果が出るものです。

最初の3〜6ヶ月はアクセスが少なくても、継続することで検索順位が安定してきます。

月2〜4本を目安に、地域や物件に関する有益な情報を発信し続けましょう。

ブログ記事の書き方についてはブログ記事の書き方の基本とコツでも詳しく解説しています。

ホームページを問い合わせにつなげる5つのポイント

せっかくホームページを訪問してもらっても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。

以下の5つを確認してみてください。

ポイント1:問い合わせボタンをわかりやすい位置に置く

スマートフォンで見たとき、画面をスクロールせずに問い合わせボタンが見える位置に設置されていますか。

上部に固定で表示されるバナーや、各ページ末尾のボタンが基本です。

ポイント2:問い合わせのハードルを下げる

「査定の相談だけでもOK」「まず話を聞くだけでも大歓迎」というように、気軽に問い合わせできる文言を使いましょう。

また、フォームの入力項目は必要最低限に絞ることで、記入途中での離脱を防げます。

ポイント3:信頼感を高めるコンテンツを置く

スタッフの顔写真・プロフィール、お客様の声、成約実績数などを掲載することで、初めて訪問した人の「この会社は信頼できそうか」という疑問に答えられます。

ポイント4:スマートフォン対応を確認する

不動産を探している人の多くはスマートフォンで検索します。

自社のホームページがスマートフォンで見やすいかどうか、実際に手元のスマートフォンで確認してみましょう。

ポイント5:ページの表示速度を改善する

ページの表示が遅いと、読み込みを待たずにページを閉じてしまう人が増えます。

画像サイズを圧縮するだけでも改善できる場合が多いため、まずは画像の最適化から始めましょう。

ホームページから問い合わせを増やす方法についてはホームページの問い合わせを増やす方法7選でさらに詳しく解説しています。

また、問い合わせが来ない原因の掘り下げはホームページから問い合わせが来ない原因と解決策も参考にしてください。

ネット集客を続けるための社内体制づくり

ネット集客は「一度やれば終わり」ではなく、継続的な取り組みが必要です。

続けるためには、社内で誰が担当するかを明確にして、仕組みとして回るようにすることが大切です。

月2〜3時間の作業で続けられる体制を目指す

作業内容頻度1回あたりの時間
Googleビジネスプロフィールの更新(写真・投稿)週1〜2回15〜30分
ブログ記事の作成月2〜4本1〜2時間
ホームページの問い合わせ状況確認週1回15分

最初から完璧を目指す必要はありません。

小さな取り組みを継続することで、6ヶ月後・1年後に大きな差がつきます。

外注・代行を活用する選択肢もある

社内の人手が足りない場合は、ブログ記事の作成や更新をコンテンツマーケティング会社に依頼するという方法もあります。

新規顧客を増やす方法8選では、自社でできる集客の仕組みの作り方も解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q
ポータルサイトへの掲載をやめて自社集客に切り替えることはできますか?
A

すぐに全面的に切り替えるのは難しいですが、自社ホームページからの問い合わせが安定してきたらポータルサイトへの依存度を下げるという流れが現実的です。

まずは並行して取り組みを始め、6〜12ヶ月かけて移行を検討しましょう。

Q
ブログを書いても検索結果に表示されるまでどれくらいかかりますか?
A

一般的に、記事を公開してから検索結果に表示されるまでに3〜6ヶ月かかることが多いです。

特に競合が少ない地域キーワードや、具体的な悩みに答える記事は比較的早く表示されやすい傾向があります。

焦らず継続することが大切です。

Q
Googleビジネスプロフィールの口コミへの返信は必要ですか?
A

はい、返信することを強くおすすめします。

口コミへの返信は、他の閲覧者に「顧客対応が丁寧な会社」という印象を与えます。
また、Googleからも活動的なビジネスとして評価されやすくなります。

ポジティブな口コミにはお礼を、ネガティブな口コミには誠実な対応を心がけましょう。

Q
不動産会社のブログには何を書けばいいですか?
A

地域の不動産市場の動向、物件購入・売却の手続きや注意点、地域の住環境・施設情報などが効果的です。

「〇〇市 不動産 相場」「〇〇区 一戸建て 購入 注意点」のように、地域名と読者の悩みを組み合わせたテーマを選ぶと、地域の見込み客に見てもらいやすくなります。

まとめ:不動産会社のネット集客を仕組みにするために

不動産会社がネット集客を成功させるためのポイントをまとめます。

  • ポータルサイト依存から脱却し、自社ホームページからの集客を仕組み化する
  • Googleビジネスプロフィールを整備し、地域の検索結果に表示されやすくする
  • 地域名と読者の悩みを組み合わせたブログ記事を継続的に発信する
  • ホームページの問い合わせ動線(ボタン・フォーム・信頼コンテンツ)を整える
  • 社内で担当者を決め、月2〜3時間のペースで継続できる体制を作る

ネット集客は時間がかかりますが、一度仕組みが動き始めると費用対効果が高まり続けます。

まずはGoogleビジネスプロフィールの整備とブログの開始という2つの取り組みから始めてみてください。

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参考資料